「店員さんがね、メモリーはとても大事だって言ってたけど、本当は大事じゃないわけ?」 前回のCPUの話で、友人は店員さんが嘘を言ってるんじゃないかと疑いはじめています。

「いやいや、嘘はいってないよ。はっきりした目的がないなら、そういう説明しか出来ないだろうし。むしろ、正直な店員さんだと思うよ」

メモリー

メモリーは、パソコンが処理をする時に一時的にデータを貯めておくパーツです。メモリーが十分あると、パソコンはスムーズに動くと考えてください。

例え話:メモリーと台所の関係
メモリーは、台所で例えると冷蔵庫です。料理で必要な材料をすぐに出し入れできますので、調理もスムーズ。冷蔵庫が小さいと、材料をたくさん保存できませんから、スーパーへ頻繁に出かけなければなりません。つまり時間がかかるわけです。パソコンのメモリーも同じで、容量が少ないと頻繁にHDDから読み書きしないといけませんので、処理に時間がかかります。

メモリーは、できればケチらずに大きな容量のものを選びたいものです。CPUの性能が多少低くても、メモリーが十分ならスイスイ動く傾向にあります。逆にCPUが良くてもメモリが少ないと、全体の処理が遅くなっていきます。ですので、CPUの性能とメモリ容量の大きさを天秤にかける時は、メモリー優先で買っていいぐらいです。

レッスン♪
  • メモリーが少ないとCPUが速くても処理が遅くなる
  • メモリーは後からでも増設できる

ところで知ってましたか?パソコンのソフトを起動すると、そのソフトを動かすのに必要なデータはメモリーに入ります。HDDから直接プログラムを読むより、メモリーからデータを読んだほうが処理が速くなるので、そういう仕組みになっているのですね。ところが、メモリーにも容量の限界はあります。その容量を越えると、どうなるでしょうか。メモリーから溢れたデータは、そのままHDDへ書き込まれちゃうのです。パソコンを長時間使うと、ガリガリと音がして処理が遅くなるのはこのためです。

「じゃぁ、メモリーが一番大きなパソコンを買えばいいんだね?」
「いや、そうとも言い切れない。多いほうが良いけども、店員さんにこう聞いてみてほしい」

「このパソコンは、メモリーの増設をしたほうがいいですか?」
信頼できる店員さんなら、今から売ろうとしてるパソコンのメモリーが少ないようなら、増設を勧めてくれるはず。ここだけの話、後からクレームが来ると困るので、この質問をするお客さんには、十分なメモリーを用意しようとしてくれる傾向があります。ただし、ちゃんと目的を伝えないと駄目。最低限うごけばいいのか、特定の目的があるのかなどなど。

ちなみにメモリーは後からでも増設できるので、それほど心配しなくても大丈夫。個人でも出来るし(自己責任でパソコンケースを開ける必要あり)、パソコンショップに増設をお願いすれば対応してくれます。ただ増設自体は面倒な作業ですし、お店にお願いすると費用がかかるので、予算に余裕があるなら最初から増設をお願いしておきましょう。

「あとはHDDってやつだね。」 HDDの説明は次のページで。

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