店内に入った友人と私は、ひとまず行動を別にします。いきなり、どのパソコンを買うかなんて決めれませんから、友人には「良さそうなのが見つかったら教えて」と伝え、私はパソコンパーツコーナーで暇つぶしです。ところが、待てど暮らせど友人はやってきません。さすがに1時間近くもパーツコーナーをウロウロしていると、店員さんの視線が痛くなってきますので、友人のところへ向かいます。
友人はというと、店員さんとなにやら相談中のようです。話を聞いてみると、どうやらパソコンのパーツのことで友人は迷っているようです。
実際のところ、そのパソコンに使われているパーツだけで値段が決まる訳ではないのですが、値段に直結しているのも確かですので、パソコンのパーツについて学んでおきましょう。
パソコンの値札には次のようなことが書いてあります。
よくある値札ですが下のほうに、なにやら横文字で数字が書いてありますね?これは、そのパソコンに使われているパーツの性能です。この数字について、店員さんを質問攻めにしているようです。
「あぁー、こっちのパソコンは、CPUがいいね。やっぱり速いほうがいいんですよね?」と、こんな感じです。「そうですね〜、速いほうが使いやすいですよ」と、少し疲れ気味の店員さん。「決まった?」と、友人に話し掛けると「うーん・・・。」と、かなり迷っています。
友人とは長いつきあいです、こうなると時間がかかるのは分っていますので「場所を変えて考えようか」と、お茶が飲める場所へと友人を誘います。
※友人から開放された店員さんの目は「後は頼んだぞ」と言っているように見えました。たぶん、気のせいでしょう。
CPU
「いやー、やっぱりCPUで選ぶべきだよね。店員さんに聞いてみると、CPUで快適さが決まるって言ってたし」
ところで知ってますか?CPUというパーツがあります。パソコンの計算処理を行うパーツです。人間に例えるなら頭ですね。とても重要なパーツですので、基本的にはCPUの値が高い=処理能力が高いと言われています。これは間違いではありませんが、一つだけここで覚えていってください。
- パソコンを使っている間、CPUは100%は使われていません
- CPUの性能が必要なのは、重いソフトを使う時です
え?使われていない?正確には、めいいっぱいは使っていません。CPUは計算処理をするパーツです。CPUが100%使われるのは、パソコンを起動した時や処理の重いソフトを操作している時だけです。それ以外の時はお休みしています。例えば、文字を入力したりメールを読んだり、ホームページを見ている時は、それほど使われてないのです。
あまりにも古いCPUだと処理が追いつかなくて、イライラ待たされることになりますので、CPUの値を気にしなくていいと言っているわけではないので誤解がありませんように。伝えたいのは、最新のCPUを選ぶ必要は無いということ。逆に、計算処理が頻繁に起こるソフトを使う場合は、予算内で一番良いCPUを選ぶ必要があります。例えば、何時間も仕事で画像処理をするとか、映像編集をするだとか、最新のパソコンゲームで遊ぶだとか。
「えー、そういうことなの?じゃぁ、一番速いCPUじゃなくていいんだ。」と、友人は納得してくれたようです。「ってことは、メモリーもいらないの?」
メモリーの話は次のページで。