レンタルサーバーの機能チェック

レンタルサーバーを選ぶ時に、いろいろ機能や値段を比較しながら借りますが、重要と思われる機能について説明します。

スペース/容量

どれぐらいのスペースが使えるのか。結論から言うと、でっかいのは良いことなので、大きければ大きいほど良い。それにしては重要度が低い? 例えば容量が2・300MBもあれば、使い切るほうが難しいのです。写真や大きなサイズのファイルを利用する場合は、そのうち一杯になっちゃいますが、その時は他のレンタルサーバーへ引越せばいいわけですから、選ぶ際の優先順位は高くありません。後で引っ越せるようにドメインは取得しないといけませんけれどね。

注意したいのは、WEBサーバーの容量とメールサーバーの容量がいっしょに表記されていないかです。500MBと書いてあっても、そのうち100MBはメール専用なんて書いてあると実質400MBですから選ぶ際は注意しときましょう。

CGI/PHP/DB

重要度:★★★☆☆

CGIやPHPは、WEBの動的ページを作る時に必要。意味不明? ようするに掲示板やアクセスカウンターなどを設置したり、自分で作る時に、対応してないと動きません。PerlとPHPに対応していれば十分です。

DBはデータベース。データベースなんて使わないという人のほうが多いと思いますが、XOOPSMovableTypeなんかを使う時には必要です。今後、DBに対応したCGIが増えていくことでしょうから、自分で設置したいという人はDBもあるレンタルサーバーを選びましょう。

重要度が低いのは、CGIは動きませんという有料レンタルサーバーが少ないから。あって当然ぐらいのサービスです。チェックする点は、PerlやPHPのバージョンが最新かどうかぐらいでしょうか。※セキュリティー面から、最新バージョンへの移行を見合わせてる場合はある。

収容人数

重要度:★★★★☆

レンタルサーバーは電車のようだでも書いているとおり、「一台のサーバマシンを何人で共有しているのか?」が重要なポイントのひとつです。考えてみれば当たり前の話で、100人乗った電車と300人乗った電車では、どちらが速いかといえば、もちろん数が少ないほうに決まっている。できるだけ共有人数の少ないレンタルサーバーを選びたい。

ところが、何人で共有しているか書かれていないサービスが多い。書かれていないからといって、大人数を詰め込んでるというわけでもないので難しいところ。ただ、格安のレンタルサーバーの場合は少ないということはないでしょう。

注意したいのは、必ずしも少人数だからといって、快適ですとは言い切れないところ。例えば100人だけでも、そのうちの一人が重いプログラムを動かしていたりすると、これまたサーバー全体が重くなっていく。

管理がしっかりしているレンタルサーバーでは、一人のユーザーが重いプログラムを動かしていないかチェックしているので、それほど心配しなくても大丈夫。ただ、これもサービスによって違うので、運悪く重いサーバーに当たっちゃったら引越となる。

転送量

重要度:★★★★★

転送量とは、サーバーから送ったデータ量のこと。HTMLファイルや画像、その他のファイル全ての合計値です。無制限と書いてったり、週/月○○GBときっちり表記されていたりと様々です。

各レンタルサーバーでは、サーバーマシンと同じように、ひとつの接続回線を多くの人と共有しています。ひとりだけ転送量が飛びぬけて多いと、回線がふさがってしまい他の人へ迷惑をかけますから、利用できる転送量を決められているわけですね。

実際は、レンタルサーバー側が使っている回線の帯域がふさがらないように、転送量を目安として、サービスの品質を保っていということ。帯域とは、回線の太さのことです。道路に例えると、帯域は、道の幅。転送量は、交通量。道の幅が狭かったり、交通量が多いと大渋滞になるのと同じことです。

既にアクセス数が多いサイトや大きなファイルサイズを扱う場合は、転送量が明記されているところを利用したいところです。初めてレンタルサーバーを借りる場合は、アクセス数も多くはないでしょうから、無制限表記でも、まったく問題ありません。転送量が多くなり、注意されたら引越しするぐらいの感覚で十分です。そのためにはドメインだけは取っておきましょう。

ドメイン(アドレス)

重要度:★★★★★

ドメインとは、アドレスの最初の部分のことです。今見ているこのサイトなら、shoshinsha.com の部分がドメイン。 comの部分には種類があって、com net jp なんかが有名。

レンタルサーバーを借りる場合に、サイトのアドレスは自分のドメインを取るのか、レンタルサーバー会社が提供している決められたアドレスを使うのかによって変ります。好きなアドレスをつけたい場合はドメインを取得しますが、既に他の人が使っているドメインは取得できません。

ドメインの取得は、好きな名前をつけられることもありますが、別の意味で重要です。特に重要なのは次の2点。

ドメインを取ると、レンタルサーバーを引っ越しても、同じアドレスのまま利用できる。ドメインは取得した人個人の持ち物です。ですから、レンタルサーバーを変えても、サイトのアドレスが変ることはありません。

取得したドメインでメールアドレスがつかえる。例えば、hogehoge.comなんてのを取得すると、好きな名前@hogehoge.comのような、自分だけのメールアドレスを持つことができます。レンタルサーバーを後から変えても、同じメールアドレスを使うことができるので便利です。

ドメインの取得には、年間いくらかの管理費用が必要です。com や jpなどによって、金額が違いますが1000円〜3000円程度ですから取得しておきましょう。この費用は、レンタルサーバー費用の中に入っていることもありますし、別の場合もあります。ドメインだけを自分で取得することもできますが、管理の手間を考えると、レンタルサーバーの申込み時に取得したほうが楽です。