ねじの種類とインチねじ

ねじの種類とインチねじ

ねじにはメートルねじと、インチねじ(ユニファイねじ)があります。

わたしが初めてインチねじに気づいたのは、パソコンを自作したときです。好奇心と不安を胸に、取扱説明書をにらみながら部品を組み立てました。

ところが、ねじを一個一個順調にしめていたとき、突然しまらなくなりました。それでも力を入れるとなんとかしまりましたが、後味が悪くてゆるめようとすると、ゆるゆるになっていたのです。まだ作業をはじめたばかりだったので、がっくりきたのをおぼえています。

なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。

ねじの種類

ねじの分類法はさまざまあります。今回は、長さの単位を基準にして分類します。最初に知っておくとよいのは、ねじにはメートルねじとインチねじの2種類があるということです。今回はインチねじについて考えます。

インチねじ

インチねじというのは、インチ単位系を用いて作れらているねじのことです。パソコンを組み立てるときに必要なねじは、インチねじとメートルねじの2種類になります。実際に見比べると、ねじを切ってある部分がずいぶん違っており、仕上げが荒く見えるほうがインチねじです。

ただし、単体で見てインチネジだと判別するには経験が必要です。

メートルねじとの混在

なぜ、メートルねじとインチねじが混在しているのでしょうか。理由のひとつとして、平成4年の計量法があります。この計量法でインチを取引単位として使用してはいけないことになりました。しかし、それまでは、工業製品はインチ単位系が使用されてきましたので、急にメートル単位系に統一するのは難しいのです。そのため、旧規格のインチねじに対応している製品と新規格のメートルねじに対応している製品が混在しているのです。

いずれは、メートルネジに統一されるかもしれません。しかし、輸入製品にインチネジが多く使われていたり、日本のポンドヤード法を基準にしている業界がありますので、統一されるのは、まだまだ先の話かもしれません。